小説 輝く月の夜に 6 (クリスマスイヴ)
なにもなく無事に毎日を消化して、今日はセントクリスマスイヴ。
旭はノゾミにプレゼントを用意していた。
何をプレゼントしょうか迷ったが、さそり座のノゾミの誕生石、オパールのピアスに決めていた。
プレゼントにはセンスの無い旭だったが、このプレゼントで小さな箱に入っているオパールのピアスがノゾミの瞳に飛び込んだ時、どんなリアクションをするのかが楽しみだった。
ノゾミとの待ち合わせの場所まで旭のアコードワゴンは快調に飛ばしてすっとんで行った。
『お待たせ、ノゾミちゃん。だいぶ待ったかなぁ。』
と、旭はノゾミに聞いた。
『ううん、さっき来た所だよ。』
と、ノゾミ独特の少し高い声でいった。
ノゾミの家の近くのコンビニで待ち合わせをしていたのだ。
今日の予定はイルミネーションのキラめく繁華街を手を繋いで歩き、夜景の見えるレストランで食事をすることだ。
今日はホテルに誘うぞ、と、決めていた。
こんな聖なる夜には性なる行為をするカップルが世界中にはゴマンといる。
旭は今年のクリスマスはチューハイを相手にむなしく一人過ごさずに済んだのは、聡史が旭にオンナを紹介したおかげだ。
イルミネーション煌キラめく街を歩いていると街中が幸せそうな顔をした人波でにぎわっていた。
『ノゾミちゃん、今日はチョットいいレストラン予約しておいたんだよ。楽しみにしてて。』
『えっ、アサヒくん予約なんてしてくれたの?ありがとうね。』
数メートル歩くたびにゆっくり会話のキャッチボールを楽しんでいるうちに、目的のレストランについた。
料理はぜんさいと魚のカルパッチョにメインディシュの肉料理にお皿にちょこんと持ってあるボロネーゼ。
二人はワインで気分が高揚していた。
『今日は家には帰さないよ。ノゾミちゃん。二人で過ごしたい。』
旭はお酒の力を借りてノゾミに切り込んだ。
『えっ、うん。分かったよ。』
ノゾミは答えた。
『ノゾミちゃん、クリスマスプレゼント。
開けてみて。
『ありがとう。でも私何も旭くんに用意して無いよ。』
旭は心の中で、ノゾミちゃんとの夜が最高のプレゼントだよ、と、思った。
『別にオレはプレゼントなんていいから、ノゾミちゃんと過ごせるこの時間がオレにとってプレゼント以上のものだよ。』
旭はノゾミに言った。
デザートのケーキがテーブルに届いた。
ノゾミはプレゼントを開けた。
『ピアス?これオパールだね、キラキラしてる。嬉しいなぁ。』
ドロップ型のカワイイピアスだった。
ノゾミの表情は可愛く微笑んでいた。
『アサヒくん、ありがと。オパール欲しかったけど持ってなかったんだぁ。』
『さっそくつけてみるね。』
ピアスはノゾミのふっくらとした耳たぶにおさまった。
『よろこんでくれて良かったよ。』
『そろそろ店を出ようか。』
旭はノゾミにそういった。
急がないとどこのホテルも性なる夜に悶々としたカップルがいっぱいで部屋がうまってしまう。
車のとめてあるパーキングにやや足早にいそいだ。
『アサヒくん、このあとどこいくの?』
『ラブホテル行こうよ、ノゾミちゃん。』
旭はストレートにノゾミに言った。
『えっ、うん、、、アサヒくんとなら良いよ。優しくしてね。』
ノゾミも遊び慣れているわけではないが、ワインで酔っているせいか、大胆だった。
アコードワゴンはいつも以上にエンジンを唸らせてホテルまでまっしぐらに向かった。
部屋は3つ空いていた。
『良かった。部屋あいてるじゃん。』
『ノゾミちゃん、この部屋にするね。』
旭はノゾミに言った。
『うん。』
ノゾミは顔を赤くさしながら返事をした。
部屋に入るとまずソファに二人は座って
熱い口づけをかわした。
ネットリとした唾液がからまり二人は舌を交えて、それはもうトロトロにとけるディープキスをした。
ノゾミからは甘い香りが旭の五感をくすぐった。
キスをしながら服の上からノゾミの胸を愛撫し、ノゾミはいきをあげて興奮していた。
旭のムスコももうビンビンになっている。
『ベッドの上、行くよ』旭とノゾミは抱きしめ合い、からまりながらもつれ気味にベッドに倒れこんだ。
二人はおのずとまとっている服を脱いで体を露わにした。
初めて見るノゾミの裸体は色白の肌に感触がとてもソフトだった。
湿っぽい草原の蜜壷に旭は指を伸ばしノゾミの快感をさぐった。
ヌレヌレに濡れていた。指にネットリとノゾミの愛液がまとわり吸い付く。
ノゾミは呼吸が荒くなり、とても感じているようだった。感度良好。
旭は自分の一物をノゾミの温かい秘部に滑り込ませ徐々に前後運動がはげしくなった。
男の命たいてい15分前後。
なのか?
旭は勢いよく尽き果てた。
最後にまたネットリとキスをして強く抱きしめた
朝を迎え、モスバーガーで朝食を摂り、2時間くらいドライブしてその日は別れた。
最高のセックスだった。
来週にはライブが控えている。
また、旭は聡史の所での塗装の仕事の日常に戻って行った。
つづく
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